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特集:Stockholm Fashion Week SS13

2012-09-10

No.2 - Diana Orving SS13(ディアナ・オルヴィング 2013年春夏)

DianaOrving_0014.jpgSpring/Summer 2013年
ブランド:Diana Orving(ディアナ・オルヴィング)
デザイナー:Diana Orving(ディアナ・オルヴィング)


2000年に自身のブランドをスタートさせ、独特な生地の使い方や計算されたデザインでスウェーデン国内をはじめ、海外からも注目されているディアナ・オルヴィング。
スウェーデンブランドのモノトーンでシンプル、デザイン性が高いという特徴を持ち合わせつつ、ボリュームやドレープ、シルエットにこだわった女性らしいエレガントな表現を得意とするデザイナーです。

Flowing Origami(フロウイング・オリガミ)をテーマに掲げたディアナ・オルヴィングの2013年春夏コレクションは、今季のストックホルムファッションウィークの中でも多くのジャーナリストからとても高い評価を得ていました。

ヴァイオリンの美しい音色とともにスタートした今季のショー。まるで水の雫がぼたりぼたりと滴り落ちるような神秘的なサウンドにあわせて最初のモデルがランウェイへ現れた瞬間、会場が一気に優雅な雰囲気に包まれました。


今季コレクションのインスピレーション源となっているのが、単純な円や長方形、四角形の図形モチーフ。それらの図形を生かし、生地を折り畳んだり流れるようなドレープ感をもたらしたり、またツイストさせ変化をつけたりして出来上がった作品たち。
今季のディアナ・オルヴィングはまさにテーマの通り、優美漂う折り紙をみているかのようなスタイルを提案してくれました。


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素材もシルクやジャージ、クレープ、サテンなどの柔らくて滑らかな生地を使用することで、流れるようなラインやフォルムを描き、よりエレガントさを演出。
強めのブラウンのアイシャドーにエアリーな無造作ヘアーのモデルたちが、ショー全体に軽やかさと女性らしさをプラスしており、歩くたびに揺れ動く服たちは独特な空気感をはらむと同時に、まるで一枚の折り紙がディアナの手によって様々な形に折られていく様を見ているようでもありました。

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カラーはブラックやグレーのモノトーンをベースに、このショーでは重要なポイントとなるサンドベージュ、そしてホワイトパールが用いられていました。
また今季コレクションの中でアクセントとして効果的に用いられていたのが、ハンドペイントのプリント柄。

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ショーの後半に登場したハリのあるオーガンザやプリーツを使用したドレススタイルは、今までのゆったりと流れるような柔らかいアイテムとのコントラストをなしておりとても印象的でした。

2013年春夏のディアナ・オルヴィングは、彼女が今まで培ってきた職人技術に、繊細な感性やクリエイティビティが融合して生まれた、ドラマティックで素晴らしいコレクションとなっていました。

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Diana Orving HP