Snickarbacken 7
スニッカルバッケン ７
2012-03-27
『面白いものはなんでもアリ』な都心の隠れ家的空間
ストックホルム中心部、エステルマルム（Östermalm）の大通りから道を一本入ったスニッカルバッケン ７番地に、住所がそのままお店の名前になったスニッカルバッケン７（Snickarbacken 7）があります。その昔は馬舎だったという建物の一部分に、今から１年半前、市内にあるカフェ、カッフェヴェルケット（Kaffeverket）の支店がオープン。
その後フロア全体の使用が可能になり、カフェのオーナーであるヨーナス（Jonas）が当時エステルマルムにあったショップ、子供服ブランドtussのデザイナー兼オーナーのカッティ（Catti）に声をかけたことで、2012年２月にカフェ、セレクトショップ、アートギャラリーが一体となったスニッカルバッケン７がオープンしました。
セレクトショップには『私が好きなもの』『自分自身が実際に使って良いと思ったもの』『面白いもの』を積極的にセレクトしているというカッティ。取り扱いブランドには、彼女がデザインする子供服tussをはじめ、Cheap Mondayの創立者として有名なオリヤン・アンデション（Örjan Andersson）の新しいジーンズブランドÖrjan Anderssonや、職人により手作りされているレインコートのブランドStutterheim、アンソフィーバックのBack by Ann-Sofie Backなど、スウェーデンを代表するセンスのいいファッションブランドが名を連ねています。また、ヘッドフォンYeadioや家具、イギリスで昔から手作りされている教会用の蜜蝋キャンドル、ポルトガルの老舗メーカの歯磨き粉やワセリン、ネパールの女性団体によって作られたカシミアのセーターまでと、ファションからインテリア雑貨までカッティ独自の視点で世界中からセレクトされた高感度のアイテムがショップに並べられています。
その他、レコードショップPet SoundsによりセレクトされたCDやレコード、良質なアート本を中心に扱う書店Konst-igからのアートブックやインポートブック、様々なフォトグラファーの作品を扱うnoll Imagesからの写真など、アートから音楽までと幅広くここスニッカルバッケンのショップにて堪能することができます。
今後も積極的に新しいブランドや商品を展開していく予定だと話すカッティ。現在は自転車の取り扱いを検討していたり、また海外で人気を誇るスウェーデンのファッションブランド5PREVIEWが、ここスニッカルバッケンにてスウェーデン初のお取り扱いが決定しているそうです。
天井の高い、落ち着いた空間でギャラリーの展示を見つつゆっくりとお茶ができる、そんなカフェスペースを担当するのはカッフェヴェルケット。コーヒーだけでなく、クッキーやマフィン、スウェーデン人が大好きなカネールブッレ（シナモンロール）などのスイーツから、市内にあるベーカリーBakery&Spiceのおいしいパンを使用したサンドウィッチ各種、日替わりスープまでとフードメニューも充実しています。
Tonnato(ローストビーフとツナのサンドイッチ）95kr, パプリカポタージュスープ 79kr, コーヒー 25kr
カフェの奥へ進むと建物の壁全面を使ったギャラリースペースがあります。取材当日はスウェーデンの写真家Hans Hammarskiöldの作品が展示されていました。また今後、前述したスウェーデンブランド5PREVIEWの販売開始に合せてコレクション写真の展示も予定されてるそうです。
建物内の小さな地下室といったスペースには、スウェーデン語でバスルームを意味するバードルメット（Badrummet）というタオルや石けんなどバス用品を扱うショップも入っています。
街の喧噪を縫うように入った小道にある隠れ家的なショップ。「面白いと思ったものをどんどん取り入れていくつもり」「面白いものはなんでもアリ」と話すカッティ。そんなスニッカルバッケン７、これからもますます目が離せません。
Photo by Markus Karlsson Frost
ストックホルムのスムルトロンステッレ by Catti
PA&CO（レストラン）
ボートで行くユールゴーデン島（Djurgården）
ストックホルムのアーキペラゴ
Emmaus、Myrornaなどのセカンドハンドショップ
※2017.03.26
営業時間を更新
