Cupcake STHLM
カップケーキ・ストックホルム
2012-03-26
アメリカの典型的なカップケーキを、スウェーデンの伝統を取り入れたスタイルで。
「かわいいのにとってもおいしい!」とストックホルムでは近年カップケーキが大人気。その人気の火付け役となったお店、それが地下鉄サンクト・エーリクスプラン駅(St. Eriksplan)間近にあるカップケーキ・ストックホルムです。2010年の夏、スウェーデン初のカップケーキ屋としてマーティン・ヨハンソン(Martin Johansson)とミカエル・インゲルトゥン(Mikael Ingeltun)の二人がオープンさせ、一躍注目の的となりました。
お店に入ると甘くておいしそうな匂いとともに、目に飛び込んでくる色とりどりに並べられた大小のカップケーキ、その後ろでかわいらしいピンクのエプロンをして微笑むオーナーのマーティンとミカエル。この小さなお店から一日300〜400個、週末には1000個ものカップケーキが売れていくというから驚きです。
二人がお店をオープンするきっかけは、ミカエルが豪華客船のシェフ、マーティンがスウェーデン大使のシェフとして2年間アメリカのワシントンに滞在した際に出会ったアメリカンカップケーキからでした。
「アメリカの伝統的なスイーツ、カップケーキをコンセプトに、スウェーデンの伝統とシェフとしての経験を取り入れた今までにないスウェディッシュカップケーキを作りたいと思った。」と当時の思いを語ってくれたマーティン。
もともとストックホルムでもシェフ仲間だったマーティンとミカエル。職業柄、味のコンビネーションやスウェーデンの素材について知識があったことから、ただ甘くてカワイイだけのカップケーキではなく味にもこだわったスウェーデンならではのカップケーキを作りたかったとのこと。そのような二人のこだわりは、典型的なアメリカンカップケーキのレシピより砂糖の使用を半分にしたり、着色料を使用せずに自然の食材からの色を使用しているところにも垣間見えます。
例えばアメリカの典型的なカップケーキ「レッド・ベルベット」のレシピは真っ赤な食紅をたっぷり使ったもの。だけどカップケーキストックホルムが造りだす「レッド・ベルベット」はビーツからの自然な色味を使用しています。またシェフの経験をいかして、ブイヤベースにインスピレーションを得たサフランとトマトを使用した少し珍しい組み合わせのカップケーキや、リンゴンベリーやブルーベリー、リコリッシュなどを中心にスウェーデンの素材をふんだんに使用したカップケーキなど他では味わえない二人のオリジナルなカップケーキが、毎日ショーケースに16種類も並びます。今までに作ったカップケーキのバリエーションはすでに約300種類にものぼるそう。
お店のロゴや店内に描かれているカップケーキの愛らしい花柄模様は、ダーラへストにも描かれている伝統的なクルビッツ柄をモチーフにしたもの。ここにも彼らがスウェーデンの伝統やスタイルにこだわっている姿勢がよく伺えます。
ピンクと白を基調としたなんともかわいらしい店内ではお茶をするスペースもあり、その場で美味しいコーヒーや紅茶とともにカップケーキを味わうこともできます。また3種類のスポンジとフロスティングの作り方を、マーティンとミカエル直々に習うことができるカップケーキスクールの開催やケータリング、カップケーキのウェディングケーキの注文等も受け付けています。
厳選した季節の素材を使用し、仕上げのデコレーションまで彼らの手でひとつひとつ丁寧に手間をかけて作られているカップケーキたち。一口味わってみれば他店のカップケーキとの違いは明らか。上品な甘さにしっかりとしたスウェーデン独特の素材の味。今ではストックホルマレの定番のスイーツとなった、そんな彼らのこだわりのカップケーキを是非一度味わってみてはいかがでしょうか。
Photo by Markus Karlsson Frost
マーティンおすすめのカップケーキ
Kinky Pinky(ブラウニー、ブラッドグレープフルーツ、グレープフルーツピール、レモン)
Split Banana(バナナ、タヒチ産バニラ、チョコレートソース、メレンゲ)
Finsk Citron(リコリス、レモン、タヒチ産バニラ、サルミアッキ)
カップケーキ 6cm/1個 25クローナ
ミニカップケーキ 3,5cm/1個 14クローナ
ストックホルムのスムルトロンステッレ
by Cupcake STHLM
Günters korvar(ホットドッグスタンド)
Jin & Peeters Dumpling and Chicken DELI(餃子&デリ)
DjurgårdenのSkånska gruvan(現在はカフェflickorna HelinVoltaire)
※2017.03.26
営業時間更新